放射能を減らす下ごしらえ

下ごしらえで放射能を減らす

放射能に汚染された可能性のある食品をそのまま食べるのは、誰でも不安を感じます。 汚染が心配な食品も、調理の下ごしらえをくふうすることで、放射能をある程度減らすことは可能だとされていますから、その方法をご紹介しておきます。

ゆでこぼしたり塩水にさらしたりすると、どうしても食品本来の風味や栄養分が多少は失われてしまいますが、味付けや盛り付けでカバーするよう工夫してみましょう。

冷凍できる魚や肉類は一度冷凍して、解凍してから調理することでセシウムはより多く除去できますが、風味や栄養だけでなく食感も損なわれてしまいます。
それでも、特に小さい子どもの食事を調理する場合は、できるだけ安全性を優先させたいものです。

セシウムとストロンチウムは水に溶けるのですが、ヨウ素は水に溶けにくいので、水でなくレモン汁等の亜硫酸ナトリウム系物質で洗うといいようです。

また、ゆでる時には蒸気が出ますが、蒸気にはセシウムが多く含まれるので、換気に気をつけると共に、子どもを近づけないようにする必要があります。

除去する方法にもよりますが、そのまま調理するのと比べて、約20~90%の放射能を除去することができるとされています。
ただ、あまり神経質になり過ぎると長続きしないので、できることからやってみるのがいいでしょう。

野菜の下ごしらえ

とにかく、表面をよく洗うことです。

洗い方が充分でないと、調理している間に、汚染されていない中の方にまで放射性物質が入ってしまったりするようです。
まず、水をためた中で洗って、最後はしっかり流水で洗いましょう。

地表に出た部分が放射能に汚染されるので、皮は厚めにむき、キャベツ等の葉菜は外側の3~4枚は食べずに捨てましょう。
通常、皮ごと食べるトマトやきゅうり、なす、ピーマン等も、できる限り皮をむくことをお勧めします。

表面を湯につけたり軽く加熱したりすれば、皮がむきやすくなるようです。
地中にある根菜の根の部分は比較的安全だそうですが、地表に出ている葉やヘタの部分は切り落として捨てましょう。

この後、もう一度流水でよく洗って、塩水や酢水でも洗ったり、ゆでこぼしをしたりすると効果があるとのことです。
ゆでこぼしとは、短時間だけさっとゆでるのではなく、アクや有害物質等を取り除くために、ある程度しっかりとゆでることです。
沸騰したらゆで汁を捨てて、水を取り替えてもう一度ゆでる場合もあります。
特にセシウムは水に溶けやすいので、ゆでこぼしが効果的なようです。

肉類の下ごしらえ

ゆでこぼしや塩水にさらすことが効果的であるとされています。
シチューやカレー等の煮込み料理の場合は、煮込む前にゆでこぼしをするのが普通なので、通常の手順で調理すればいいようです。

塩水にさらす場合は肉を小さめに切っておけば、放射性物質が水に溶け出しやすくなります。酢をごく少量加えておくことで、タンパク質が一緒に溶け出すことを防げるようです。

塩水の濃度は2%程度で(水100ccに対し、塩2gを溶かします)、後で塩抜きのために水につけます。
塩水にさらしたまま冷蔵庫でひと晩置くのが理想的ですが、時間がなければ10分くらいゆでこぼすといいようです。

魚の下ごしらえ

よく水洗いをしてから、頭とエラ、内臓を取り出します。
普通なら捨ててしまう内臓のうち、キモを味わいたい魚もあるのですが、放射性物質はキモによくたまるそうなので、必ず捨てましょう。

三枚におろしたら、骨と皮も必ず捨てましょう。
特に骨には、ストロンチウムがたまりやすいのです。皮をはがすのは大変手間がかかりますが、頑張ってひと手間かけましょう。

ここまでできたら、次はゆでこぼしをする、塩水で洗う、酢につけるのいずれかを選びましょう。ゆでこぼしの場合は、沸騰後も数分間ゆで続けて、ゆでたお湯は捨てて下さい。

塩水だけではタンパク質が失われてしまうので、酢を少量入れておくといいようです。
また、酢につけただけではあまりにも酸味が強くて食べにくいので、「マリネ」として調理するのもお勧めです。
マリネの液は、酢またはレモン汁とサラダ油を1対2の割合で混ぜて、塩コショウや砂糖、好みで玉ねぎやにんにくのすりおろしを加えて、手軽に作ることができます。

 

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