放射線のしきい値(限界線量)・基準値

放射線の「しきい値(限界線量)」

人体に何らかの問題が起きるかどうかの境界になる数値のことを、放射線の「しきい値」と言います。
限界線量とも言われています。
1回に浴びる放射線量と1年間に浴びる放射線量のそれぞれについて、どんな影響があるかを示しておきます。 放射線量の単位は、いずれもミリシーベルト(mSv)です。

単位:ミリシーベルト(mSv)

1回に浴びる量
7,000以上 全身に浴びると死亡する
3,000以上 全身に浴びると50%は死亡する
1,000以上 吐き気や嘔吐等が起きる
500 リンパ球の減少
250 白血球の減少

【日常生活で浴びる放射線量の参考値】
胸部X線検査及びCT検査:6.9、胃のX線検査:0.6、胸のX線検査:0.05、東京とニューヨークを飛行機で往復した場合:0.19

単位:ミリシーベルト(mSv)

1年間に浴びる量
200 福島原発周辺で年間に浴びる量の予測値
100 ガンの発生率が上がる
50 原子力発電等で仕事をしている人が年間に浴びる量
10 イラン・ラムサール地方で自然に被爆する量
2.4 世界平均の年間自然被爆量

【注釈】
イラン・ラムサール地方では、世界平均値と比較して、大地から受ける自然放射線量が数倍から数十倍も高いそうです。
その原因は、土や岩石に含まれる放射性物質が、他の地域と比べて高いからだと考えられています。
これまでに特別な健康被害は報告されてないとのことです。
(文部科学省 : 原子力・放射線の安全確保より抜粋)

当時、放射線量(被爆許容量)の基準値を引き上げた!

平成23年3月の原子力発電所の事故直後当時、それを受けて驚いたことに文部科学省は、児童や生徒が被爆しても問題ないと考えられる年間の放射線量(被爆許容量)を、それ以前は、一般の人の場合でも1mSvであったにも関わらず、20mSvに引き上げました。20mSvとはあまりにも高い数値ではないでしょうか。

日本の、食品中に含まれる放射性物質の基準値

ここで、食品中に含まれる放射性物質がどの程度なら問題がないと考えるかを示す、基準値を示しておきます。
日本の基準値(福島原発事故の前と後)に加えて、参考のため、チェルノブイリ原発があるウクライナの基準値も示しておきましょう。
基準値の単位はベクレル(Bq/kg)で、放射性物質の種類はセシウムです。
基準値は、厚生労働省の『放射能汚染された食品の取り扱いについて(2011.3.17付)』、『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件等について(2011.12.22付)』や、広島の市民グループ「変えよう!被爆なき世界へ 市民アライアンス」が作成した資料等を参照して示しました。

日本(原発事故の前。2011年3月より以前)
飲料水:10、野菜・肉・魚類・牛乳・乳製品等の食品:370
日本(原発事故の後。2011年3月~2012年3月)
飲料水:200、野菜・肉・魚類等の食品:500、牛乳・乳製品:200、粉ミルク:200
日本(2012年4月~ )
飲料水:10、一般食品:100、牛乳:50、乳幼児食品:50
ウクライナ(1997年~ )
飲料水:2、じゃがいも:60、野菜:40、魚類:150、卵:100、牛乳・乳製品:100、幼児用食品:40

上記の基準値を見ると、日本では、原発事故の後、基準値を大幅に引き上げたことが一目瞭然です。
原発事故の前でさえ、ウクライナと比べても、かなり基準値が高く設定されているこます。

 

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